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あなたはどっち?スペシャリストorゼネラリスト

  2017年9月29日 Posted by 編集部


仕事の経験を積んでいくと、組織やクライアントから期待される役割が変わってきます。 最初は誰しもが実務の担い手として始まります。果たす役割によって、「ゼネラリストタイプ」と「スペシャリストタイプ」の2つのタイプに分かれていきます。それぞれどういうスキルが必要なのか、あなたがどっちのタイプに合っているのかなどをご紹介できればと思います。

エンジニアの2つのタイプ「ゼネラリストタイプ」

ゼネラリストとは 複数の分野での業務経験があり、その業務に関する知識と技術を持ち合わせている人を指します。

エンジニアの場合だと、現場を経験してからチームをまとめる立場になっていくような人が該当します。 ゼネラリストの役割 プロジェクトを成功させることです。そのためには、内部の人間だけでなく、外部パートナーなどを含めたプロジェクトメンバーをまとめる調整役・推進役としての役割が与えられます。

そのため、プロジェクトの全容を理解していることや、各パートの業務を理解していることはもちろん、各メンバーが円滑に業務に当たれるような環境を整えることが必要になります。 的確な指示を出せなかったり、状況に応じた適切な判断ができなかったり、実作業にあたるメンバーのことを理解しない仕事の進め方をするような人とは誰も一緒に仕事をしたいとは思いませんよね。 プロジェクトを成功させるためには、メンバーの能力を最大限に発揮してもらうことが不可欠です。そのための業務調整やメンバーコミュニケーションがゼネラリストの主な仕事になります。

ゼネラリストに向いている人

「人とのコミュニケーションが苦ではない」「人と一緒に何かを作り上げていくことが好き」「その中心に自分が居たい」という人です。

エンジニアの2つのタイプ「スペシャリストタイプ」

スペシャリストとは 特定の分野において高い専門性を持っていて、その分野に特化した仕事を担う人です。

エンジニアの場合だと、得意とする技術や開発するシステムによって特定領域が決まっていきます。 例えば、アプリケーションなのかネットワークなのかシステム管理なのか、販売管理システムなのか生産管理システムなのか会計システムなのか、など。 「これが得意。これなら任せろ。」を持った人ということになります。

スペシャリストの役割は特定の分野に関して、誰よりも詳しく誰よりも品質の高い開発を行うことです。 技術は日々進歩しており、細分化されていっています。それでも、自身のスペシャル領域については最先端を行っていなければいけません。常に最新の情報や技術を身につけていることがスペシャリストには要求されます。

スペシャリストに向いている人

特定分野での専門性を常に発揮できなければならないので、新しい技術や知識を学ぶことが好きな人や、自分の興味ある分野を深く追求したい研究家タイプの人です。 職人気質の人が多いのですが、人に教えることが好きな先生タイプだと、若手育成の面などでも活躍ができるので、市場価値は高まります。

ゼネラリストタイプに必要なスキル

  1. ・プロジェクトを円滑に進行させるための管理能力
  2. ・プロジェクトチームの力を発揮させるコミュニケーション力
  3. ・開発工程に関する幅広い知識

などがあります。

プロジェクトを円滑に進行させるための管理能力

プロジェクトとはなんらかの目標を達成するための期限の設定された活動のことです。主に大きな目標のために集団で取り組むことを表すために使われます。簡単に言い換えると「目標を期限内に達成する活動」という感じです。 プロジェクトが予定通りに進むことは稀です。想定以上に工数がかかってしまったり、進行途中でクライアントからの指摘によって急遽変更を余儀なくされたり、メンバーに欠員が出てしまったり……。そういう不測の事態が起きても、適切な軌道修正を行える柔軟さがゼネラリストには必要です。 そのために、常に各メンバーの進捗を把握し、進捗が悪ければ対策を打ち、不測の事態に対するオプションを常に持っておくことが求められます。

プロジェクトチームの力を発揮させるコミュニケーション力

計画を実行してくれるのはプロジェクトメンバーです。彼らの働きによってプロジェクトの成否が分かれます。働きやすい環境づくりがメンバーのやる気を出させます。その結果、計画通りの進捗と高い質を手に入れることができます。やりがいのある仕事はやりがいのある人とやる時に生まれます。 コミュニケーションのポイントは相手を理解することです。相手がやっていることに気付いてあげることから始まり、そのことに対して適切な評価をすることで、相手のやる気につながります。 一方的なダメ出しは反感を生みます。人は誰でも失敗する可能性を持っています。失敗に対しては、再発しないための対策を一緒に考えてあげてください。そうすることで、「やらされ仕事」ではなく、「自分ごと」として捉えてプロジェクト業務に取り組んでもらえるようになるはずです。

開発工程に関する幅広い知識

これは言うまでもないことですが、よくわかっていない人に適切な計画は作れません。また開発自体への幅広い知識が無いと、メンバーの業務に対する理解もできなければ、適切な人員配置もできません。 そんな人について仕事をしたいと思う人はいません。スペシャリストほどの専門性はなくても、開発工程や開発業務の全容を理解して、スペシャリストが力を発揮できる状況を作ることが必要です。

スペシャリストタイプに必要なスキル

常に最先端をいく知識への貪欲さにつきます。

欲を言えば、スペシャリストを育成するために人に教えるスキルがあればなおよしですが、そこはスペシャリストの本質的な価値ではないので、専門性を高めることができていれば問題ありません。

まとめ

「ゼネラリスト」「スペシャリスト」どちらが良いということはありません。 必要とされる素養が明確に違うので、どちらの方が自分に向いているかを参考に、エンジニアのキャリアを考えていただければと思います。


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