2018年10月24日 Posted by 編集部
仕事をする上でクライアントとの関係は非常に重要です。信頼を得ることで継続して仕事を受注できたり、大きな仕事のチャンスにも繋がります。これは会社員だけでなくフリーランスでも同じです。ましてやフリーランスは仕事の受注が生活に直結するため、より重要な部分となります。
しかし、無理な仕事でも全て受けることが正解ではありません。時には仕事を断ることも必要なのです。今回は仕事を断るべきケース・仕事の断り方を説明・紹介します。今後の活動の参考にしていただければと思います。
目次
フリーランスで仕事をする上で安定した仕事を供給してくれるクライアントとの良好な関係を築くことが出来るかどうかは非常に重要なポイントです。やはり安定した仕事量・報酬があることは将来的な不安を緩和することが出来ます。
そのため、時には関係維持のための多少の譲歩が必要な場面も出てきますが、過度な譲歩や安請け合いは結果として収入面だけでなくそのストレスから心身ともに悪影響を及ぼすことはままあります。
それらが原因でトラブルやアクシデントが起きてしまっては本末転倒となってしまうため、ある程度受注側としても案件の選別が必要となるのです。
また、フリーランスは会社員であれば会社が行う事務処理も個人で行う必要があるため、当然時間もそちらに割かれます。生産性を維持するためにも断る必要性は留意しておいた方が良いでしょう。
では、実際にどういった仕事は断るべきか。いくつかご紹介いたします。
最もありがちなケースは低単価での依頼が来るケースです。こういったケースでも相場との乖離が小さい場合は交渉する余地はありますが、大きく離れている場合は断るという選択も必要です。
このケースが起こりうる原因としてはクライアントが該当ジャンルの相場をリサーチしていない、もしくはリサーチ不足という可能性が挙げられます。この場合は適正相場と希望単価の提示をこちらから行うことで改善される可能性はあります。
しかし、相場を把握した上で極端な低単価で仕事を発注している場合もあります。その場合は労力に見合わないため断るほうが良いでしょう。
無理な納期設定もよくあるケースです。当然作業には時間を要します。調整ができる場合は良いのですが、現状の能力やスケジュールによっては受注前から完遂が難しいと予想できる場合もあります。交渉してもクライアント側が譲歩しない場合は断る方が無難です。
フリーランスではほとんどの場合自身の得意なジャンルやスキルを武器に仕事を行います。しかし時として適正ジャンルではなくても共通スキルで作業可能な仕事や、自分のスキル以上のものが求められる仕事を依頼されるケースがあります。
自身のスキルアップを目的とするためであれば受注することも良いかと思いますが、やはり自身の能力を最大限発揮できない仕事に対しては熟慮したほうが良いでしょう。
ある程度フリーランスとして活動をしていると同業者等から特定のクライアントの情報を聞く機会も出てきます。当然いい話ばかりではなく、悪い話を聞くこともあるかと思います。それらの情報が100%正しいわけではありませんが、いざ該当のクライアントから依頼があったときのために警戒はしておくべきでしょう。
仮に依頼があった場合、しっかりと条件を明文化して決めることや報酬の一部から前払いで手付金を頂くよう交渉するなどし、未然にトラブルを防ぎましょう。
しかし、条件に難色を示される・明文化を避ける等の態度を表面化させてきた場合や、トラブルの可能性自体を排除しておきたい場合は断ることも必要です。
この他にも様々な理由で断るべきケースは出てきます。実際に断る際には、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。
実際に断る際には以下の点に注意しましょう。
まずは依頼をもらったことに対しての感謝の意を伝えます。今後の関係を維持するためにも波風を立てないことは重要です。
ただやれないと伝えるだけでは根拠が無いためクライアント側も納得できません。そのためしっかりと理由を伝え、納得してもらうことが今後の関係維持にも繋がります。
単価が低いケースなどでは理由を説明することによって交渉できる場合もあるのでしっかりと伝えましょう。
断られた場合クライアントは再び人員確保を再スタートさせなければいけません。そこには当然時間と労力がかかるため、こちらから提示できる代替案やその分野を得意とする人がいれば紹介するのも一つの手です。後のクライアント側の作業がスムーズに進みやすくなるため、関係性の維持も期待できます。
フリーランスは信頼で成り立つ仕事です。無闇に嘘をつくよりきちんと誠意ある対応することが大切です。
断ることにより次の仕事がもらえなくなるかもしれないという不安は誰しもあります。ですが、大切なのは次に繋がる断り方です。
まず、前項でも挙げた依頼をもらったこと対しての感謝を伝えることは必ず行ってください。その上で、今後の関係維持に含みをもたせたお詫びも伝えるようにすると良いでしょう。
(例「ご要望に添えず申し訳ございません、またの機会がありましたらお力添えできればと思いますので、ぜひよろしくおねがいします。」)
また、代替案を提案する際に自身の得意分野をアピールすることも良いでしょう。積極的に伝えることでクライアント側から別の依頼を受けることも可能となります。
今回は仕事を断るべきケース・断り方を説明いたしました。
駆け出しの時期は特に安請け合いをしがちです。スキルアップと関係構築のためにある程度無茶が必要なときはありますが、今一度冷静になってその無茶が必要なのかどうか客観的に考えてください。
仕事全体の生産性を犠牲にしていたり、体を壊すようなことがあっては意味がありません。そのため、やはり断ることが必要な場面はあります。その時にはきちんと誠意ある対応を心がけて今後も仕事を受注できるような断り方をしましょう。