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まずはここから!開業届の手引【永久保存版】

  2017年9月29日 Posted by 編集部


フリーランスをいざ始めようとした時に出さなければいけない「開業届」というものがあるのを皆さんご存知ですか?!手続きすることで社会的な信用がアップしたり、税金が優遇されたりとメリットがあります!簡単に手続きができるので、是非この機会に「開業届」について知っていただき、手続きを進めていただければと思います!

フリーランスの開業届ってどんなもの?

この記事で言われている開業届とは「個人事業の開業・廃業等届出書」というのが正式名称です。通常だと、フリーランスを開業してから1か月以内に提出しなければなりません。でも、もし提出していなくても罰則などはありません。

フリーランスでお仕事をされている方からすると、「そんなに大掛かりな仕事をするわけではないし……役所にいくのも面倒だしな……」と感じられているかもしれません。もしかしたら、「開業届を提出してもなんの意味もない」という話も聞いたことがあるかもしれません。

しかし、実は開業届を提出すれば様々なメリットがあるんです。節税対策として利用することができたりもします!確定申告だけではまかなえない節税対策までできるとなると、絶対に出しておくべきだと思いませんか?確かに開業届を出さないことで罰金などの罰則は特にありませんが、出しておいてお得になれるならば出しておきたいものですね。今回はその開業手続きについてご紹介していきたいと思います。

開業届を出すメリットとは?

開業届を出すメリットは一体何なのでしょうか?フリーランスでお仕事をする際、あなたは個人事業主になります。この個人事業主は所得税・個人事業税・住民税を納税しなければなりません。開業届を出すと、確定申告をする際に通常の白色申告ではなく青色申告を選べるようになるのですが、この青色申告に大きなメリットがあります。

青色申告で確定申告を行えば、通常利用される白色申告に比べて、課税対象の所得に対するの控除額が多くなるのです。さらには前年度の赤字を最長で3年間繰り越すことができます。フリーランスを開業した年度は、思うように収入を得られないことが多いと思います。それを翌年に繰り越すことで税金を抑えられるようになるのです!

青色申告の場合、家族に仕事を手伝ってもらった場合に支払うお給料を経費として処理することができます。経費扱いにできる項目が増えることで、支払う税金を抑えることができるようになります。

開業届は何をかくの?

この青色申告を利用する場合は、開業届とともに「青色申告承認申請書」と言うものを提出します。開業届は国税庁のホームページからダウンロードできますので、まずはダウンロードしコピーしておきましょう。コピーした用紙に納税地・氏名・職業を記載していきます。ここで屋号を決める必要があります。

この屋号とは、個人事業を行う時の名前です。付けなくてもマイナスになることはありませんが、名刺に記載できたり、仕事をするときに相手先会社からの信用が得やすいと言う特徴があります。屋号を変更するときにも確定申告の用紙に新しい屋号を書いて提出すれば変更完了なので、難しいことはありません。ぜひ付けておくべきだと思います。ただしわかりにくいものではなく、シンプルで事業内容が伝わりやすくなるものがおすすめです。

「届出の区分」では、開業に丸を付け、開業日を記載しましょう。また「開業に伴う届出書の提出の有無」の欄では、青色申告承認申請書を「有」にして提出しましょう!これで青色申告(確定申告における)ができるようになります。事業の概要ではできるだけわかりやすく自分の行う事業についての記載が必要になります。

提出方法って?

まずは書いた開業届のコピーを取り、一部を保管しておきましょう。これは控えとなります。提出は納税地の有る地域の税務署に提出しに行くか、郵送で発送するかを選ぶことができます。ご自身の都合にあったものをお選びください。また郵送の場合でしたら控えも一緒に同封し、返送のための封筒を入れて返送してもらえるようにしましょう。このようにすることで、屋号での銀行口座開設及び小規模企業共済の加盟時に必要になる開業届を手元に持っておくことができます。

後からやることも可能ですが、面倒な手続きが必要になってしまうので、事前に控えを持っておくことをおすすめします。青色申告承認申請書についても国税庁からダウンロードできるので、こちらもダウンロードしてコピーしておきましょう。それから中身を記載し、一緒に提出すれば青色申告を利用するための手続きは完了です!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はフリーランスの第一歩である開業届についてまとめてみました。難しい手続きは全くなく、さらには節税対策にもなる青色申告も出せるようになるので、メリットがたくさんありますよね!皆さんも是非フリーランスを始めるときには青色申告を利用できるようにしてみてください!


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