2018年5月23日 Posted by 編集部
「創業支援施設」はご存じですか?全国各地に存在する創業支援施設では、地元で創業した人、創業しようと考えている人をサポートしてくれます。フリーランスだって事業を始めていれば創業者と言える存在ですから、この施設を利用する権利があって当然。創業支援施設では事務所や設備を借りられたり、無料で経営・事業に関する相談を受けて貰えたり…フリーランスにとって嬉しいメリットがたくさんあります。ぜひチェックしてみましょう。
創業支援施設では、新しく創業を目指す人たちをサポートするために事務所や設備が貸し出されています。利用方法は主に「貸館」と「入居」の2種類。
貸館で利用する場合は会議室や活動室、セミナールームなどの設備を予約して貸切で使うことができます。必要に応じてプロジェクターやマイク、コピー機といった設備を借りることもできるため、フリーランスが打ち合わせや会議をする場所として利用できますね。コワーキングスペースが併設されている創業支援施設もありますから、「自宅ではなく外で仕事をしたい」というフリーランスの人にも打ってつけ。
これに対して入居は、創業支援施設内の一室を事務所として借り、そこを拠点とした事業活動ができます。入居の際には、事業計画を提出したり創業内容について相談したりといった審査が必要。審査に通って入居が決まれば、リーズナブルな賃料で事務所を借りられます。固定費を削減することはもちろん、事務所を持つことで本格的な事業を始められるのでフリーランスにはメリットだらけです。
入居者には電話応対や宅配便の受取など…秘書的な業務を行ってくれるサービスもありますよ。自宅とは別に事務所を構えて仕事をしたいと考えているフリーランスの人は、ぜひ一度地元の創業支援施設についてチェックしてみましょう。
創業支援施設では地元での創業を考えている人たちを対象として、無料で相談を受け付けています。創業支援施設への入居を考えている人はもちろん、ひとまず創業についての悩みを解決したい…という人でも相談できます。将来への不安が多いフリーランスの人にとって、心強い存在です。
相談に乗ってくれる相談員さんは、インキュベーションマネージャーや中小企業診断士などの資格を持つ専門家がほとんど。個人事業主として創業したフリーランスの中には、経営面についての不安を持つ人も多くいるでしょう。一人で悩むよりは専門家の意見を聞いた方が早いですし、分からないことをその場で聞けるのでおすすめです。
他にも、デザインや食品、ITなど…各方面に特化した知見を持つ専門家もいらっしゃるので、事業の内容や方針などの相談にも乗ってもらえます。
どの創業支援施設でも、相談は予約制となっていることがほとんど。希望の相談員さんがいれば指名することも可能ですので、専門家の意見を聞きたいと思うことがあれば施設に問い合わせて相談の予約をしてみてください。
創業支援施設内に事務所を借りて入居している人なら、他の入居者たちと交流する場面も出てきます。自分と同じように創業に向けて取り組んでいる人たちからは、有益な話をたくさん聞けるでしょう。同じ不安を共有することで、フリーランス特有の心細さや寂しさが紛れることも。
創業支援施設によっては、入居者同士の情報交換会を開催してくれることもあります。入居者を通じて思わぬ方向へ人脈が広がることもあるため、これを利用しない手はありませんね。入居者の中には、あなたが今やろうとしている事業と同じことをしている先輩がいるかもしれません。参考になるような情報はないか、ぜひ詳しく話を聞いておきたいところ。
展示スペースと言って、創業支援施設の中には無料で商品やパンフレットなどを展示できる場所もあります。こうした場所を利用して積極的に情報発信していくことも、いろんな人と関わるきっかけになりますよ。
人脈を広げたい、いろんな人と関わって事業を発展させたいというフリーランスには絶好のチャンスです。
フリーランスにとって様々なメリットのある創業支援施設は、「創業支援ルーム」や「創業支援センター」といった名称で呼ばれていることもあります。もしも気になるなら一度チェックしてみましょう。創業支援施設は「地元の創業者を応援・バックアップするための施設」ですから、全国的に用意されています。
施設によっては、用意されている設備やサービス、借りられる事務所の広さなどが異なります。応対してくれる相談員さんもいろんな方がいらっしゃいますから、あなたがどんな目的で利用したいのかを振り返って、希望に沿った施設を探してみてください。
ネット検索で見つかる施設も多いですが、地元の商工会議所を訪れて創業支援窓口で直接相談してみるのもおすすめです。
事務所を借りる予定の人は、施設の立地にも注目。駅に近い場所や役所に近い場所など…創業支援施設の立地によっては、利便性も変わってきます。地元のいろんな施設をチェックしてから、お世話になる場所を決めていきましょう。
フリーランスで仕事をしている人の中には、自分が「創業」していることに気づいていない人が意外と多くいます。だからこそ創業支援施設の利用も視野から外れてしまいがち。一人の力で限界を感じている人は、ぜひ地元の施設について調べてみてください。相談や情報交換のチャンスが多く用意されていて、フリーランスの不安をカバーしてくれますよ。