2017年10月26日 Posted by 編集部
フリーランスエンジニアの皆さん!エンジニアも著作権に関して注意しなければならないことがあるのはご存知でしたか?今回はそんな一歩間違えたらとっても危険な著作権についてどうなるのか、などまとめてみました!ぜひご覧ください!
「著作権に関わってくるのは他の職種の人間で、自分たちエンジニアには著作権に関係がない」なんてこと考えていませんか?でも実はフリーランスエンジニアと著作権には関わりがあります。
「ソースコード」や「オープンソースソフトウェア」と言ったものには著作権が絡んでくることもあります。簡単に無視できるようなものではありません。もしトラブルが起きてしまった場合(法律に違反していた場合)、大きな問題となってしまうことも多いのです。
会社員時代には会社がどうにかして守っていてくれましたが、フリーランスエンジニアとなった今は、自由である代わりに全て自分でやらなければいけません。その中の1つが著作権についての対応です。
著作権への対応に失敗しないためにも、これから紹介していくポイントをよく読んでいただき、著作権についてきちんと理解してください。そして自分をきちんと守れる状態を作っていきましょう!
前提として、ソースコードは著作物として扱われます。会社員エンジニアの時は全てのソースコードが会社に帰属していました。では、フリーランスエンジニアの場合は、クライアント企業かエンジニアのどちらが著作権を持つのでしょうか?
これについては過去に裁判が行われています。もし契約書にソースコードの帰属についてのコメントがなければ、エンジニアのものとなるのものとなる可能性があります。さらにタダで公開されていることもあるオープンソースにも著作権が関係あります。
ソースコードに記載のある以上に使用してしまうと違反として、罰則がある可能性もあります。ですがソースコードをコピーして貼り付けるなどの行為をしなければ、アイデアとして受け取られ罰則を受けないこともあります。
大事なポイントは「アイデア」と「表現」の違いです。アイデアという判断になれば罰則からは逃れることができます。しかし表現という判断になった場合には著作権侵害の罰則が与えられます。これの境界線はとても難しいですが、UXやレイアウトは変更して問題ないそうです。専門的な領域になりますので、もし著作権について直面していることがあるようでしたら、法律の専門家に相談することをお勧めします。
みなさんは「引用」と「転載」の違いはご存知ですか?この違いがわからない人にはすごくあやふやに感じてしまうかもしれませんが、実は大きな違いが存在するのです。
まずは「引用」についてです。「引用」では出典を明記して自己の著作したものとは大きく区別して載せるものです。ここでポイントとなるのが、何がメインとなるのかということです。この場合、自分が作成したメインのものの中に一部といて、「引用」した部分を載せます。
では逆に「転載」とはなんでしょうか?著作権で認められている「転載」とは国や地方公共団体による周知のために作られたものから一部を説明のために使用することです。
(これら以外の「転載」は一般に無断転載と言われ、違法です)
この2つの大きな違いは「出典」を示しているかいないかということです。後者の「転載」は出典を示していないのがわかります。この「引用」と「転載」ですが、その適用範囲は曖昧な部分もあるので、もし仕事の上で直面していることがあるようでしたら、法律の専門家にご相談することをお勧めします。
参考:著作物が自由に使える場合(文化庁)
もし著作権を守らなかったらどうなるのでしょうかフリーランスは全て自分の責任を自分で負う必要があります。著作権を守らなかった場合、損害賠償の請求をされる可能性があります。
企業に所属している時は、訴訟の対象は企業です。でもフリーランスの場合は個人になります。いろんな手続きで仕事どころではなくなります。フリーランスにとって仕事に時間を割けなくなることは死活問題です。
いかがでしたでしょうか?今回はフリーランスエンジニアの関わる著作権について調べてまとめてみました。しかし著作権の範囲は幅広く難しい部分があります。
もし何かあった時によう注意していないと、大変なことになってしまう可能性があります。ぜひ気をつけてください!もし、ご不安があるようでしたら1度、法律の専門家に相談してみることをお勧めします。