2018年7月23日 Posted by 編集部
もし仕事が上手くいくマニュアルが存在したとしたら、欲しいと思いませんか。そう思う方には振り返りがおすすめです。振り返りをすることで、過去自分がどのような経験をしたのか、改善点はどこなのかを洗い出すことができます。
改善点を洗い出すことで過去の失敗を防ぎ、毎日改善を積み重ねることができます。これは会社員にとっても、フリーランスにとっても非常に重要なことです。改めて振り返りのメリットを把握することで、実践につなげていきましょう。
振り返りを簡単に言い表すなら「あなたの体験から、今後発生する可能性のあるシーンで活躍するマニュアルをつくる方法」というところでしょうか。
振り返りは具体的にどのようなメリットがあるのか。もちろん仕事によりますが一般的に下記のようなメリットがあります。
1. 仕事の効率化に繋がる
2. 失敗の防止
3. より高い成果に繋がる
4. 考察・分析の上達
業務を進めるうえで最良のノウハウを蓄積する事ができ、また定期的にそれらの方法を再確認・再認識することで仕事が上手くいく方法が着実に身についていきます。
また、振り返ることで自分だけではなく、まわりの人にもメリットがあります。
例えば、1人が失敗した課題に対して改善案を出すことで参加者全員が同様の失敗をする確率を下げる事ができます。
フリーランスであったとしても、複数人でチームを組んで仕事をするシーンもあるもの。そんな時に自分が持っている改善案を共有することで、失敗を防ぎ、より高い成果に繋がるチーム作りができます。
では、具体的にどのような方法で振り返りをすればいいのでしょうか。迷った時に使える代表的なフレームワークを2つご紹介します。
1つめにKeep(継続)、Problem(課題)、Try(挑戦)の頭文字をとって名付けられたKPT分析をご紹介します。KPTヲ整理することで簡単に振り返ることができるフレームワークです。
・Keep (継続)
やってよかった事、上手くいった事を挙げていきます。
今後も「継続」して実施する内容になります。
・Problem (課題)
課題、問題点を列挙していきます。
次のTryで改善案をだします。
・Try (挑戦)
Problemであげられた課題、問題点の改善案をあげていきます。
次の振り返りまでに改善案を実施します。
今回振り返った事柄が、次回の振り返りで改善案の実施結果が良ければKeepに入り、悪ければProblemが残るというサイクルになります。振り返りを重ねれば重ねるほどKeepが増えていきノウハウが溜まっていく仕組みです。
次にYWTというフレームワークについて紹介します。YWTは日本語の頭文字をとったもので、でやったこと(Y)、わかったこと(W)、次にやること(T)を表します。
・やったこと(Y)
前回の振り返り(はじめてであれば先月中など)やったことを書き出します。中々思い出せない人はブレインストーミングのようにまずは思いつくままに書き出してみてください。
・わかったこと(W)
やったこと(Y)の結果あるいは所感などを書き出します。
・次にやること(T)
わかったこと(W)を踏まえて次にやることを書き出します。やったこと(Y)をよりブラッシュアップしたり、前回とは異なるアプローチで次にやること(T)を決めていきます。
やったことから、わかったことを書き出すことを苦手とする人が多いのですが、繰り返し行う事で自然に考察、分析が上手くなるでしょう。
実際にこれらのフレームワークを実施する際は紙やホワイトボードを使って進めるのがよいでしょう。
例えば、KPTであればホワイトボード左側上段にKeep、下段にProblemを、右側半分にTryを書きます。
チームで実施する場合、参加者がそれぞれ書いたポストイットを貼り付けていくという方法もよく見られる方法です。
フレームワークはご紹介した2つの他たくさんありますので色々試してみて、自分に合ったフレームワークを導入するのも良いかもしれません。
良い結果を生み出した方法を着実に蓄積していき、それを参加者全員で活用するのですから必然的に良い結果を生みやすくなる振り返り。誰でも簡単に実施する事ができ、着実に成果を出すことができるものです。
振り返りを実施する上で重要なポイントとなるのが、Tryや次やることは解決策ではなくて良いところです。
限られた時間の中で全ての課題に解決策を出すのは非常に困難で、時間の浪費に終わってしまう事がしばしばあります。
振り返りでは改善案が出ればOKにして次に進みましょう。毎回改善案出して繰り返す事で着実に良い結果を生む方法が蓄積されていくでしょう。
まだ振り返りを試した事がない人、1度試したけど定期的に実施できなかった人は是非チャレンジしてみてください。