2018年1月22日 Posted by 編集部
フリーランス、自営業、個人事業主…などなど。フリーランスの方たちに関して似ている呼び名が色々存在していますよね! この呼び名達は一体どのような点で使い分けがされているのでしょうか? この記事を読んでその違いについて詳しくなっちゃいましょう!
そもそも「フリーランス」という言葉の意味そして語源をあなたはご存知ですか?
フリーランスという言葉は「free(自由)」と「lance(槍騎兵)」が合わさった造語です。語源は中世まで遡ります。戦争などの戦いの場において自分の主義主張で自分の味方となる軍を選び、自由な契約のもと戦った騎士というところから来ています。
その言葉通り、現代におけるフリーランスもある一つクライアント企業から仕事を受注するのではなく、どんなクライアント企業からも自由に契約を結び働く人たちのことを言います。
働き方は古今東西さまざまなものが存在します。その中でフリーランスという働き方は「自由さ」に特化したものだと言えるでしょう。
なぜならフリーランスは自分のスキルを活かして取り組む仕事を選ぶことができます。さらに自分のスケジュールに合わせて仕事の時期や量を調節することができるからです。
しかし自由と引き換えに責任が重くのしかかります。
フリーランスはとても自由度が高いですが、その分自分でやらなければならないことがたくさんあります。仕事を探すところから、請求や納税などの事務作業…全て自分でやらなければならないのです。
本来は自分のやりたいことに集中するために始めたフリーランスという働き方が、やりたくないことに追われてしまうという状況を招きかねません。
次は自営業がどういうものなのか考えて行きましょう。自営業とは、会社に雇用されて勤めるのではなく独立して自ら立てた事業を進めようとしていくことです。そう考えると、フリーランスとはそれほど大きな違いはありません。
自営業と聞くと、どこか個人で構えたお店を経営しているイメージが強いかもしれません。例えば、お花屋さん、魚屋さん、飲食店などは、個人経営のお店として良く浮かびませんか?
フリーランスというのは働き方を指すだけの言葉なのですが、この場合はいくつかのクライアント企業が存在していて、それぞれの契約をして個別に働くと言うイメージがあります。
個人事業主という言葉は法人(つまり企業のこと)を設立せずに個人で事業を行っている人のことを指します。
ここで1つ疑問が出てきます。「あれ?さっきのフリーランスや自営業と定義が一緒じゃないか?」
ですがフリーランスや自営業者と個人事業主の間を大きく隔てるものがあります。それは「税法上の区分として使われるかどうか。」ということです。
個人事業主と言う言葉は税法の上で、法人と区別するために使われます。この時の個人事業主はフリーランスや自営業を分けることなく、全てを指します。
税法上では、法人を立てずに個人で事業を行っている場合は、全て個人事業主という扱いなのです。法人を立てて、フリーランスを行っている方もいらっしゃると思います。その場合は個人事業主ではなく、会社経営者として区分されます。
ここで一度おさらいをしていきましょう。
フリーランスは自由な契約を様々なクライアント企業と結んで働くという働き方のことです。(ここでポイントなのは、フリーランスが働き方と言うことしか意味していないということ。)
次に自営業も働き方について説明された言葉です。個人の力で事業を進めていく人のことを言います。大まかな意味としては、フリーランスと大きく変わる点は存在しません。それに加えて個人でお店を経営されているイメージを世間一般から持たれています。
最後に個人事業主についてです。個人事業主は税法上で法人と区別するために使用される言い方です。この個人事業主はフリーランスも自営業者もどちらも含んだ言い方です。
いかがでしたか?今回はフリーランスや自営業、さらには個人事業主に至るまでその違いについて説明していきました。注意が必要なのは、税法上の捉え方が異なる法人と個人事業主という点だと思います。
フリーランスの働き方をしていくのであれば、個人事業主で十分だと思いますが、もし今後社員を増やして事業を大きくすることを考えているのであれば、法人として会社を設立されると良いと思います。