2018年10月24日 Posted by 編集部
皆さんは日頃から身体のケアは行っていますか?仕事をする上で健康であることは重要なポイントですが、フリーランスとして仕事をする上では更に重要なポイントとなります。
フリーランスとして生計を立てていく上で一番怖いことは仕事が途切れて無収入になることです。健康でなくなると、フリーランスの場合には最悪の場合収入がなくなる場合があります。
予測・予防の出来ないものは仕方ありませんが、ある程度自覚症状のあるものはしっかりとケアを怠らず未然に防ぐことが大切です。
今回はデスクワークをメインとするフリーランスに向けた目・首・肩・腰のケアについて、症状の原因・対策と交えてご紹介します。ぜひお役立てください。
現代社会で仕事をする上でパソコンは必要不可欠です。
パソコン以外にも公私問わずスマートフォン・タブレットを利用する機会も多いかと思います。
パソコン等が普及していない時代は一晩寝れば目の疲れは回復していました。しかし現代では長時間にわたって光を発する画面を見続ける環境が多くなり、回復が間に合わず多くの人が眼精疲労を抱えやすい状態になっています。
眼精疲労から誘発される頭痛や首・肩のコリを経験したことのある人は多いかと思います。
しかし、眼精疲労が引き起こす症状はそれだけではありません。
眼精疲労は目に関わる筋肉のこわばりから脳への血流が滞るため思考力を低下させたり、自律神経の乱れによって倦怠感や不眠症、ひどい場合は軽度のうつといった自律神経失調症の症状まで引き起こす可能性があります。
対処法として最も手軽な方法は目の周りを温めることです。
目の周りを温めることによって筋肉がほぐれ血行が改善され、涙の分泌量も増加するため目の乾きが緩和されます。濡らしたタオルをレンジで温め蒸しタオルにすることで手軽に試すことが出来ます。
目の運動とマッサージも効果的です。目の運動の手順はまず両目を大きく見開きます。次に目を見開いたまま上下左右に大きく回します。時計回りと反時計回りを数回ずつ行い、最後に目を閉じます。
マッサージは目の周りの骨を押さえ、気持ちいいと思う場所を重点的にマッサージしてください。ただし、力を入れ過ぎたり眼球を押さえるのは危険ですので注意してください。
最後に、目に必要な栄養素をとること。具体的には粘膜を正常に保つビタミンAや、目のピント調節機能を整えるビタミンB軍が効果的です。
眼精疲労とともに多いのが首・肩のコリです。デスクワークをする上では避けて通ることは出来ません。慢性的な張りや痛みは作業効率にも大きく影響を及ぼすため、早期に対処することが必要です。
まず挙げられる原因は同じ姿勢で作業を続けることによって生じる身体の歪みです。
同じ姿勢で作業を続けるということは同じ箇所に負担がかかり続けます。その結果、疲労物質が停滞することによって首・肩のコリに繋がります。対策として患部を動かすことが効果的です。作業の合間に一度立ち上がって伸びや首・肩を回すなど軽いストレッチを行います。これだけで根治することは難しいですが、こまめに続けることによって予防になります。
ただし注意点があります。運動は慢性的な痛みには効果的ですが急性の痛みの場合は控えましょう。突然生じた痛みは炎症を伴っている可能性が高く、その場合は動かすことにより炎症が悪化する恐れがあります。
次に挙げられるのはストレスです。ストレスにより交感神経が優位に働いてしまうことにより筋肉の緊張状態が続きます。その結果強い張りやコリを感じるようになってしまいます。
対策としてしっかりと湯船に浸かる入浴が効果的です。約38~40℃のお湯にゆっくり浸かることによって心身ともにリラックスすることが出来ます。また、入浴は全身の血行が改善されるため心理的疲労だけでなく、身体的疲労に起因する首や肩のコリに対しても高い効果が期待できます。
ストレスが原因だという自覚がある場合は思い切ってまとまった休憩を取ることや趣味の時間を作ることも大切です。
腰痛は立った状態や中腰の状態よりも座っている時に大きな負担がかかります。
立っている場合は腰以外にも負荷が分散しますが、座っている場合は上半身分の負荷全てが腰にかかります。
腰は他の部位と比較しても休ませることが難しい部位です。そのため一度痛めてしまうと改善がしづらく、ぎっくり腰などになった場合は全く作業ができないという事態になる可能性も大いにあります。
ここまでに紹介した入浴や運動も効果的ですが、腰に関しては一層未然に防ぐことが重要になります。
そのため根本からの見直しとして一度自身の座り方をチェックしてみましょう。
背中が丸まっている・足を組んでいる・背もたれにだらしなくもたれかかりデスクに潜りこむような姿勢になっていませんか?これらの姿勢は腰痛のもととなります。
ではきちんとした座り方をご説明します。まず背筋を伸ばした状態で椅子に深く座り、背もたれと背中の間の空間をなくします。次に背筋が自然な位置に固定されるよう調整します。最後に足の裏を床につけて膝が90度になるようにします。また、肘が90度になるようキーボードの位置などを調整するとモニターとの適切な距離が保たれるためなお良いでしょう。
フリーランス、特にデスクワークで起こりがちな症状を紹介しましたが、当てはまる症状はありましたでしょうか。もし一つでも当てはまる、もしくは気になる部分がある場合はすぐに対処しましょう。
ここでご紹介した症状や対処法はあくまでも自分で判断・対応ができるものです。その他の違和感や気づいた点がある場合は専門機関への受診も選択肢としては意識するようにしてください。
自分の身を守れるのは自分自身です。フリーランスとなると一層大事になる部分なので、不安を少しでも減らせるようにしましょう。